スピーカークラフトNo2
エンクロージャーの原理!!
*エンクロージャーでどの様に音が変わるでしょう?
 エンクロージャーとは? また、種類は?
エンクロージャーとは?
 スピーカーは、振動板が前後に動いて疎密波を起こして音を出します。前後に出る音は、位相が
 逆の同じ音が出てきます。このスピーカーを、バッフル板に取り付けないで裸で鳴らすとどうなるか?
 前後の音が相互に打ち消し合い、特に低音が出て来ない現象がおきます。そこで、バッフル板で
 前後に出てくる音を遮断して低音も出る様にします。さらに、このバッフル板を発展させた様々な
 エンクロージャーがあります。代表的な物を幾つか紹介いたします。
平面バッフル型
 バッフル板のみで、前後の音を遮断する方式です。ある程度の大きさの板にスピーカーを取り
 付けて音を再生します。背面から出て来る音は、遠回りをして前に出て来る為、バッフル板が
 大きい程 低音再生に有利です。ユニットの取り付け位置は、必ずバッフル板の中心を
 ずらして取り付けて下さい。平面バッフルは、低域再生能力は他の方式より劣る反面、手軽に
 作れ、開放感の有る再生を楽しむことが出来るでしょう。セッティングは、後方にも音がでている
 ので、壁との干渉を防ぐ為に、壁との距離を大き目に取、壁と平行に成らない様にして下さい。
後面開放型
 後面開放型は、平面バッフル板の周辺を折り曲げた方式です。低音を出す為には、どうしても
 平面バッフルでは、バッフル板が大きくなり易いのに比べて、周辺を折り曲げる(後面以外周りを
 囲う)事で小型化を図ります。注意しなければならない事は、横に折り曲げた部分が、大き過ぎ
 ますと、大きなパイプとして働く事が有りますので、注意して下さい。スビーカーの後ろに大きな
 パイプを取り付けるとその大きさによって、共振が起きます。この為、余り箱を深くすると、この
 共振がピークとなって再生音に現れる事があります。高面開放の奥行きは、余り深く取らない
 様にします。
ダブルバスレフ型
 ダブルバスレフは、バスレフ動作をエンクロージャーの中でもう一度、バスレフ動作をさせ、低域を
 拡大させるエンクロージャー方式です。ダブルバスレフの計算方式は、複雑に動作する為経験と
 勘が必要となる場合が多く、初めて製作する場合、色々な製作例を基本に経験を積み重ねる
 方が良いでしょう。
バックロードホーン型
 バスレフ型や、ダブルバスレフ型も、スピーカーから出て来る後面の音を利用して低域の拡大を
 図る方式ですが、最も積極的に後面からの音を利用して居るのが、バックロードホーン型と
 言えます。バックロードホーン型は、スピーカーの後面にホーンを取り付けて、そのホーンから
 低音を出し、それより高い中高音をスピーカーから直接出しております。スピーカーから出て来る
 音を積極的に利用した、非常に効率高いエンクロージャー方式で微少な音楽信号に対しても
 反応良く再生いたします。
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CRAFT HAND BOOK
  *SPEAKER CRAFT MANUAL VOL,01*
         フォステクス株式会社:

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